R2604 ・ 最終報告

デザイン系学生が見た、生成AIのいま

クリエイティブAI 国際意識調査 2026.4 / 調査期間 2026年4月〜6月20日 / 有効回答 n=174
🦉 AICU Japan 株式会社 リサーチチーム

「クリエイティブAI 国際意識調査 2026.4(R2604)」は、デザイン・アートを学ぶ学生を中心に、 生成AIとの関わり方・リテラシー・倫理観・地域文化への意識を国際的に測る調査として実施しました。 最終的に 174名 の有効回答を得て、2026年6月20日に受付を終了しました。本ページはその最終集計と考察です。

174
有効回答数
91%
学生(158名)
66%
女性(115名)
80%
AIは無料利用のみ
著作権
最大の懸念(87名)
本調査は新潟の教育機関(NSG カレッジリーグ)を中心としたデザイン系学生に多くご協力いただきました (居住地の67%が新潟県)。したがって数値は「これからクリエイティブ産業に入る若い世代」の傾向を 強く反映しています。一般的な就業者や海外回答者の傾向とは異なる点にご留意ください。

回答者の9割超が学生。性別は女性が3分の2を占め、デザイン系の学びの場の構成を反映しています。

職業

n=174

性別

n=174
女性116・男性51・回答しない6・その他1(多言語での同義回答を統合)。デザイン系の学び場に多い女性比率の高さが表れています。

最も多かったのは「AIによるクリエイティブ制作に関わっている」。一方で「全く関わっていない」も約2割おり、 使う人・使わない人がはっきり分かれています。使っている層でも、多数派の本音は「便利だが、従来のやり方でも対応できる」でした。

生成AIとの関わり方

n=174

AIは自分の制作・仕事にどれくらい不可欠か

回答 143名
「AIがなければ成り立たない」は16名(11%)にとどまり、多くの学生にとってAIは“強力な選択肢の一つ”という位置づけでした。

用途はテキスト生成と画像生成が二大柱。ツールは ChatGPT が圧倒的で、Gemini・Claude が続きます。 そして最大の特徴はコスト——利用者の8割近くが「無料の範囲だけ」で使っていました。

使っているAIの用途

回答 143名・複数選択

使っているAIツール

回答 143名・複数選択(上位)

月あたりのAI利用料

回答 143名
$0(無料のみ)が114名=約80%。学生の可処分所得の制約と、無料枠でも十分と感じている実態がうかがえます。有料化・学習投資への導線設計が今後の鍵です。

制作の壁として最も多く挙がったのは「著作権・倫理上の問題」、次いで「法規制・ガイドラインの不明確さ」。 AI生成物の表示義務には過半が賛成し、学習データの扱いには慎重な姿勢が目立ちました。

AI活用のボトルネック

回答 143名・複数選択

AI生成物の「AI表示」義務化について

n=174

著作権の責任は誰にあるか

n=174
「利用者」と「提供者」でほぼ二分(57対56)。責任の所在について社会的コンセンサスが未形成であることが、そのまま表れています。学習データ利用には「原則望ましくない」が70名と最多でした。

「自分の地域の文化・表現には価値がある」「自分の言語(日本語)での表現に価値がある」—— いずれも肯定が4分の3を超えました。グローバルなAIの中でも、ローカルな文化・言語への誇りは強く保たれています。

地域文化・言語表現への価値意識(肯定率)

n=174
地域文化「そう思う+強くそう思う」135名(78%)、言語表現144名(83%)。AIのローカライズ・多言語対応が求められる背景ともつながります。

国や公的支援に期待することは、翻訳・ローカライズ支援、契約・ライセンスの多言語化、各国法制度情報の提供が上位。 「良いAIのために自分が投資したい先」としては、ツール課金よりも学習・スキルアップが最多でした。

国際展開のために求める公的支援

回答 170名・複数選択

「良いAI」のために投資したい先

n=174・複数選択
学習・スキルアップ86名がツール・サブスク57名を上回りました。次の調査 R2606(就職活動)や、体系的な学習カリキュラム・資格への関心につながるインサイトです。

自由記述には「よかった体験」116件、「メッセージ・質問」55件が寄せられました。個人情報保護のため原文は公開しませんが、 寄せられた声を主題ごとに要約すると次の通りです。

寄せられた声の主なテーマ

よかった体験116件・メッセージ55件を要約
  • 時短と発想の助け — アイデア出し・下書き・リサーチが速くなり、制作のハードルが下がった。
  • できることが増えた実感 — 画像・文章・翻訳など、これまで自分では難しかった表現に手が届いた。
  • 著作権・倫理への不安 — 学習データや権利関係、「これは使っていいのか」という判断の難しさ。
  • スキル格差・学び方への戸惑い — 何から学べばいいか分からない、周囲との差が不安。
  • 手仕事・人間らしさの価値 — AIが普及するほど、手で描く力や自分の感性を大事にしたいという声。
  • これから産業に入る若い世代にとって、生成AIは「無料で触れる強力な選択肢」。有料化・本格活用の前段にいる層が中心。
  • 普及の最大の壁は技術ではなく著作権・倫理・ルールの不透明さ。透明性(AI表示)には過半が賛成。
  • グローバルなAIの中でも地域文化・言語への誇りは強い。ローカライズ支援へのニーズが明確。
  • 投資したいのはツールより学習・スキルアップ。体系的なカリキュラム・資格・就職支援への関心が高い。
この「学びと就職」への関心を受け、次の調査 R2606「クリエイティブAIと就職活動」で、採用側・求職側それぞれの意識を掘り下げます。
🔒 詳細な実データは「調査に参加した方」限定で公開しています。 本ページは編集済みの最終報告です。設問ごとのライブ集計・自分の回答ハイライトは、 AICUアカウント(aicu.ai)でログインいただくと閲覧できます(一度ログインすれば約30日間は再認証不要)。
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